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凝固第12(ⅩⅡ)因子欠乏症 不育症2014.07.09更新

血液が凝固するには、様々な物質が絶妙なバランスで働いています。
その中で、
凝固第12(ⅩⅡ)因子というものがあります。
凝固第12因子が基準値よりも少なくなることを、凝固第12因子欠乏症といいます。
通常は、活性という検査方法で評価します。

凝固第12因子欠乏症は、出血ではなく血栓症を起こすことが知られ、
不育症の原因になると長い間信じられてきました。

しかしながら、凝固第12因子自体は無くても不育症にはならないのです。
(先天性凝固第12因子欠損症といいます。=凝固第12因子活性が0%です。)
これを、世界で初めて2001年に報告したのが、浜松医科大学産婦人科チーム(1)です。

この報告の中で、生まれつき凝固第12因子が無い女性が、4回妊娠し、3回分娩に成功しています。
凝固第12因子自体が不育症に多大なる影響を及ぼすのであれば、
凝固第12因子欠損症の女性は妊娠継続しないはずです。

この論文の中では、凝固第12因子欠乏症の女性は、
凝固第12因子活性を下げるような自己抗体があり、
その結果、検査上凝固第12因子欠乏症となってしまい、
さらに、この自己抗体が不育症の原因物質となっていると結論付けています。

その後、2008年に東海大学の不育症チームがその自己抗体を同定しました。(2)

凝固第12因子欠乏症が疑われた場合には、
抗リン脂質抗体症候群等の自己免疫疾患が無いかどうかを調べるのがいいでしょう。 

1. Is factor XII deficiency related to recurrent miscarriage?
Matsuura T, Kobayashi T, Asahina T, Kanayama N, Terao T.
Semin Thromb Hemost. 2001;27(2):115-20.

2. The antigenic binding sites of autoantibodies to factor XII in patients with recurrent pregnancy losses.
Inomo A, Sugi T, Fujita Y, Matsubayashi H, Izumi S, Mikami M.
Thromb Haemost. 2008;99(2):316-23.

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