不妊治療アドバイスブック

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不妊治療アドバイスブックでは、不妊治療をお考えの方にあてて、当院長が不妊治療に関する技術や考え方などの情報をお伝えしていきます。

NK細胞と不育症・習慣流産について 2017.12.01更新

11月30日に、
ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)より、
血中及び子宮内膜における
NK細胞
の検査は、
不育症及び習慣流産の
評価に対して医学的根拠(エビデンス)はない。
というガイドラインが出されました。

アクトタワークリニックでは、
不育症及び習慣流産で悩まれておられる方々に、
真摯な態度で検査、治療を進めていく考えです。

今後、NK細胞に限らず、各種検査が不育症及び習慣流産に有効であるという
医学的根拠(エビデンス)が報告されるまで
可能な限り行わない方針であること
をご理解のほどよろしくお願いいたします。

子宮内膜着床能(ERA)検査 2017.11.24更新

アクトタワークリニックでは、
子宮内膜着床能(ERA)検査
を行うことが可能です。

【子宮内膜着床能(以下ERA)検査とは?】
胚盤胞を移植する場合、
移植当日の子宮内膜が着床に適しているかを調べる検査です。
ERAは子宮内膜着床能に関連する遺伝子発現を正確に検出します。
尚、ERAを行う周期では検査のみ行い、胚盤胞移植はしません。
(結果により、再検査が必要な場合があります。)

【何のためにするの?】
子宮へ着床する準備が整っている受精卵(胚盤胞)と、
胚盤胞を受け入れる準備が整っている子宮内膜の両方のタイミングが合わないと、
着床は上手く起こりません。
子宮内膜の着床時期を確認することが、
最適な胚盤胞移植日を決定するのに役立ちます。

【着床の窓? インプランテーションウィンドウ?】
子宮内膜が受精卵を受けいれる時期を、
「着床の窓:インプランテーションウィンドウ」
と言います。
ERAは着床の窓(インプランテーションウィンドウ)の時期を特定できるため、
胚盤胞移植の最適な時間がわかり、
その結果として反復不成功の方の場合、
妊娠率が約25%向上することが報告されています。

【検査するタイミング、時期は?】
ERAでは、
自然周期の場合はLHサージの7日後、
または
ホルモン周期の場合はプロゲステロン投与開始後に子宮内膜を採取します。

【どうやってするの? 痛みは?】
当院での検査方法は、極細管(ピペーレ)を腟から子宮内へ挿入し、
子宮内膜組織をごく少量採取します。
痛みもほとんどなく、最も侵襲性の低い方法で行うことが可能です。

【費用は?】 
当院で体外受精を行っている方:¥165000
上記以外の方        :¥265000

精密検査が必要となり、再検査を行った場合は、
当院で体外受精を行っている方:¥147000
上記以外の方        :¥247000

薬剤料、超音波などの費用は別途必要となります。
表示金額は、全て税抜き価格です。
料金は予告なく、変更になる場合がございます。

移植周期での採卵(ドミノプラン) 2017.10.01更新

ドミノプランとは、
自然周期(クロミフェン周期・レトロゾール周期等)で育った卵子を採卵し、
体外受精・顕微授精を行います。
その後、胚移植当日に分割卵もしくは胚盤胞に成長すれば、
それらの受精卵を胚移植します。
成長しなければ、
凍結分割卵もしくは凍結胚盤胞を融解後に胚移植を行います。

妊娠可能期間を1周期も無駄にすることなく、
治療を進めることが可能です。

最新式タイムラプス型インキュベーター 2017.06.30更新

アクトタワークリニックでは、
最新式タイムラプス型インキュベーターを新たに導入しました。
静岡県内では初めて導入される機種です。

独自開発されたカメラで、
培養中の受精卵を確認することができます。
参考動画

また、受精確認等のためにインキュベーターから
受精卵を出す必要が無いため
気層や温度変化も少なくなり、
安定した受精卵の成長環境が構築できます。

前世代のタイムラプス型インキュベーターと比較して、
精密な気層管理や細かい写真撮影が可能となり、
さらなる胚盤胞発生率の向上や
グレードにこだわらない
新たに妊娠しやすい
胚の選別方法の一助になることが期待できます。

EMBRYOSCOPE+ TIME-LAPSE INCUBATOR
Embryo.png

着床不全の新しい治療法 GM-CSF 2017.04.26更新

<胚盤胞と子宮内膜とサイトカイン>
 胚盤胞と子宮内膜の情報伝達は、
妊娠や特に着床を開始する重要なファクターです。
 サイトカインは胚盤胞と子宮内膜のコミュニケーションを促すと考えられています。

1.GM-CSF(顆粒球マクロファージコロニー刺激因子)とは?
 GM-CSFは、主に女性の胚盤胞や子宮内膜などで
 自然に分泌されるサイトカインの一種で、
 細胞の増殖や分化を促進します。

2.サイトカインとは?
 細胞が産生する活性タンパク質のこと。
 様々な種類があり、細胞の増殖・分化・機能の発現などに関与しています。

<染色体に問題が無い胚盤胞移植の出産率は?>
 アメリカ生殖医学会(ASRM)やヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)において、
染色体に問題がない胚盤胞を移植しても
出産率は60~70%程度であることが多数報告されています。

<なぜ、染色体に問題が無い胚盤胞を移植しても妊娠継続しないのでしょうか?>
 妊娠が継続しない(流産)の原因を突き止めることは容易ではありません。
妊娠した女性の40%は、流産を経験されているといわれています。
流産は、染色体だけでなく遺伝子や子宮の異常など様々な要因が考えられます。
 また、着床不全の原因を突き止めることも容易ではありません。
 現在、着床時期の胚盤胞と子宮内膜の情報伝達物質である
サイトカインの欠乏やそのバランスの異常も流産や着床不全の要因の一つと考えられています。
 当院附設の生殖発生医科学センターでは、マクロファージ等の他大学との共同研究により、
多様なサイトカインの中でも
細胞の増殖や分化を促進するGM-CSFが
着床時期に最も重要なサイトカインの一つであると考えております。

<GM-CSFと着床とは?>
 通常は着床時期にGM-CSFの発現量が増加しますが、
着床不全の方や流産を繰り返す方ではこのGM-CSFの発現量が少なく、
GM-CSF濃度は低いままのことがあり、
着床不全や流産の原因として考えられています。
 また、月経周期や加齢により、GM-CSF濃度が変化することも考えられています。
 そこで当院では、胚移植時に用いる培養液に着床時期に必要である
細胞増殖因子であるGM-CSFと
細胞接着因子であるヒアルロン酸を
配合することで、
自然妊娠が成立する着床時期の
子宮内膜及び子宮腔内環境に
近づけることができると考えています。

<GM-CSF含有培養液を用いて胚移植が有効だと考えられている方>
ⅰ 自然妊娠しにくい方。
ⅱ 着床不全が考えられる方。
ⅲ 胚盤胞を2回以上移植しても着床しない方。
ⅳ 化学的流産または臨床的流産を2回以上繰り返す方。
  (化学的流産:妊娠反応のみ陽性。その後、妊娠が継続しなかった場合。)
  (臨床的流産:胎のうまたは胎児を確認。その後、妊娠が継続しなかった場合。)
ⅴ 原因不明の不妊症の方。

GM-CSF含有培養液に関してのご質問は、スタッフまでお知らせください。

尚、GM-CSF含有培養液を使用した胚移植は予約制とさせていただいておりますが、
都合により使用できない場合があることをご了承ください。

<参考文献>
Toshiki Matsuura et al. J Assist Reprod Genet. 2002 19(12): 591-595.
Seshagiri PB et al. Am J Reprod Immunol. 2016 75(3):208-217.

不育症とは 2017.04.03更新

不育症とは

妊娠はしますが、
2回以上の流産、死産
もしくは生後1週間以内に死亡する早期新生児死亡によって、
子供を持てない状態をいいます。
ご心配の方は、
厚生労働省のサイトをご参照ください。

アクトタワークリニックでは、不育症の検査、治療も行っております。

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