エストラジオールゲル ディビゲル ル・エストロジェル ホルモン補充周期2014.03.12更新
最近、ホルモン補充周期での胚移植で
エストラジオールゲル(ディビゲル ル・エストロジェル)
を使用する方が増えています。
従来は、経口エストラジオール(ジュリナ)を使用していましたが、
FSHの基礎値が高い人は、卵胞が発育してホルモン補充周期が
できなくなってしまう周期がありました。
こういった方に、
ディビゲル等のエストラジオールゲル単独や
ジュリナを併用することにより、
卵胞発育を抑制し、
適切なホルモン値をキープできるようになりました。
理由は、経皮的なエストラジオール(エストロゲン)の吸収が、
下垂体等にフィードバックしやするくなるからだと考えています。
尚、患者様より、
「エストラジオール貼付剤は使わないのですか?」
という質問があります。
アクトタワークリニックでは、
エストラジオール貼付剤の使用はありません。
理由は、
① 貼っている部分が赤くなったり、かゆくなる。
② はがすときに痛い。
③ お風呂に入ってはがれると、気になってしまう。
④ ホルモン値が安定しない。
などがあるからです。
①~③は我慢できたとしても、
問題なのは、④です。
ホルモン補充周期での胚移植では、安定したホルモン値が、
妊娠率・着床率を向上させるポイントだと考えています。
そうはいっても、ホルモン補充周期で排卵する人は少なからずいます。
排卵した場合は、ホルモン値をしっかり把握しながら
投薬量を調整して胚移植すれば、大丈夫ですので安心してください。